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小林通商のよもやま話~第22回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~“冬前整備”~

 

冬が近づく11月は、重機オーナーにとって**「メンテナンスを後回しにできない月」**です。
寒さと湿気、そして年末の稼働ピーク。この時期の整備が、冬越えの鍵を握ります。


1. 冬前整備が重要な理由

重機は夏の高温よりも、冬の低温・湿気・凍結に弱い機械です。
特に油圧系・燃料系・電装系に影響が出やすく、故障の多くが「寒くなってから動かなくなる」パターン。

だからこそ11月の整備で以下をチェックすることが不可欠です

  • バッテリー電圧・セル始動の確認

  • 冷却水(不凍液)交換・濃度調整

  • 油圧オイルの劣化・水分混入

  • エンジンオイル粘度変更(冬用)

  • グリースアップ・リンクピン潤滑

  • キャビンヒーター・ワイパー動作確認

「冬前整備=止まらない現場づくり」。
このひと手間が、12〜2月の現場停止リスクを防ぎます。


2. 部品消耗チェックリスト(11月版)

点検部位 主な劣化原因 交換・対処法
バッテリー 放電・寒冷劣化 容量チェック・補充電・交換
燃料フィルター 水分・スラッジ 交換+水抜き
オイルフィルター 長時間稼働・カーボン堆積 オイル交換時に同時交換
タイヤ・ゴムクローラー 摩耗・寒冷硬化 亀裂確認・テンション調整
ラジエーター 目詰まり・冷却効率低下 清掃・冷却水交換
ワイヤー類 潤滑不足 グリースアップ・被覆補修

特に寒冷地では、**燃料凍結(パラフィン析出)**が多発します。
軽油は地域によって「1号→2号→3号→特3号」と冬仕様に切り替わるため、地域対応燃料の使用を徹底しましょう。⛄


⚙️ 3. 年末前にやっておくべき“予防整備”

11月に入ると、修理工場も繁忙期。
突発トラブルに対応できる余裕が減るため、以下の予防整備を早めに実施するのが鉄則です。

  • 油圧ホースの擦れ/にじみ点検

  • シリンダーシール交換

  • 燃料噴射ノズル清掃

  • ランプ・メーター類の点灯確認

  • キャビン内の除湿・清掃

また、保管車両は**冬季の長期停止前処置(防錆・燃料抜き・バッテリー外し)**を徹底。
中古買取の査定前にも、この状態で保たれている車両は高評価につながります。


4. 11月の整備+査定連動プラン提案(業者向け)

整備→査定→売却の流れを一本化するのも11月の戦略です。
たとえば下記のような提案を顧客に打ち出すと効果的です。

  • 「冬前整備+査定無料キャンペーン」

  • 「年末前高価買取保証」

  • 「稼働確認後の即現金買取」

査定と整備を同時に行うことで、ユーザーは安心して売却でき、業者側も在庫確保がスムーズになります。


まとめ

重機の整備は“壊れてから”では遅い。
11月の整備が、寒冷期の現場安定と高値査定の両方を守ります。
この時期のブログで「冬前点検の重要性」をしっかり発信することで、信頼とリピートを獲得できます。

 


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