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皆さんこんにちは!
株式会社小林通商、更新担当の中西です。
~高品質な中古を見極める~
中古のトラック・重機は、状態の見極めと再生品質で寿命もコストも大きく変わります。本記事では、仕入れから納車までの舞台裏と、購入前に使える実地チェックリストを公開。初めての方も、乗り換え検討中の方も、失敗しないための基準をお持ち帰りください。
履歴の明瞭さ:所有者・用途・点検記録・事故/修復の有無。
稼働実態:メーター値だけでなく、アイドリング割合・短距離繰り返し等の使われ方。
環境:海沿い・寒冷地・粉塵の多寡。腐食やフィルタ負荷に直結。
一次チェック:フレームの波、溶接跡、油圧系の滲み、異音。
良い素体を掴めば、再生に無理がない=長く使えるにつながります。
受入点検:エンジン・ミッション・デフ・ステアリング・制動・電装。
油脂フル交換:エンジン油・ミッション油・デフ油・作動油・冷却液。
消耗品更新:フィルタ、ベルト、ホース、パッド、ローラ、クローラ、バッテリ等。
機能回復:PTO・油圧配管の漏れ止め、シリンダのシール打ち直し。
骨格・足回り:フレーム錆処理、足回りのガタ取り(ピン・ブッシュ打替)。
電装・安全:灯火、バックカメラ、警報、メーター・センサ校正。
外装仕上げ:下地処理→塗装→コーティング、キャビン・内装リフレッシュ。
試運転・作動試験:荷をかけた実負荷テスト、漏れ・温度・圧力の再点検。
記録の整備:交換部品・数値・写真を納車ファイルにまとめる。
フレーム:波打ち・曲がり・補修跡、クロスメンバーの歪み。
サビ・腐食:フレーム内側、荷台下、キャビン下、ボルト頭。
エンジン:始動性、アイドリングの振れ、吹け上がり、白/青/黒煙の有無。
ミッション/クラッチ:変速ショック、滑り、異音。
ブレーキ:踏力、偏摩耗、引きずり、エア漏れ(エア圧計の落ち)。
ステアリング:遊び量、戻り、ジョイントのガタ。
電装:灯火・ウインカ・ワイパ・ヒーター、ドアミラーの可動。
PTO/架装:ダンプ上げ速度、ユニックの伸縮・旋回、ゲートの上下。
タイヤ:残溝・偏摩耗・年式、ホイールの座面傷。
キャビン:シート破れ、フロア錆、パネル割れ。
アワーメーター:実働と内装・ペダル摩耗の整合。
油圧:アーム・ブーム・バケットの下がり、シリンダロッドの傷、ホース滲み。
旋回・走行:旋回モータ音、スイングベアリングのガタ、走行モータの片寄。
下回り:トラックシュー・リンク・ローラ・スプロケットの摩耗率。
ピン・ブッシュ:バックラッシュ量、ガタの位置(先端ほど出やすい)。
エンジン:始動性、アイドル音、温度上昇、白/青/黒煙チェック。
電装・安全:灯火、警報、バックカメラ、ROPS/FOPS表示。
キャビン:視界、シート、シール剥がれ、各レバーの節度。
試乗のコツ:エンジン暖機前後、負荷をかけて油圧の追従と温度上昇を確認。
点検記録簿・整備明細:日付・走行/アワー・作業内容。
取扱説明書・配線図:電装トラブル時の対応力が段違い。
架装図面・適合証:改造・特殊装備の適合確認。
キー本数・セキュリティ:スペアの有無、イモビ再登録。
付属アタッチメント:ピン径・耳幅・油圧カプラの規格メモ。
初期不良対応の範囲(期間・上限・対象部位)を文書で確認。
消耗品の扱い:タイヤやブッシュなどは対象外が一般的。
遠隔サポート:代替機手配の目安時間、主要部品の在庫有無。
メンテナンスパック:点検・油脂・消耗品を定額化して稼働を守る。
テレマティクス:故障予兆や稼働データの共有で“止めない”運用。
外観・骨格:波・歪み・錆の補修状態
漏れ:エンジン/ミッション/デフ/油圧
始動・作動:冷間・温間の両方で確認
消耗:タイヤ/クローラ/ブレーキ/パッド/ローラ
計器・警告灯:消灯・動作正常
電装:灯火・バックカメラ・ソナー
付属:取説・記録簿・スペアキー・工具
納車ファイル:交換部品リスト・検査写真・数値ログ
操作レクチャー:安全・日常点検・緊急時
契約書:保証条件・引渡条件・不具合時の連絡先
価格だけで選ぶ → TCOで比較、ダウンタイム損失まで入れる。
過走・過時間を避けすぎる → 手入れの良い高アワー/高走行は狙い目。
アタッチ不適合 → ピン径・耳幅・流量・圧力を実測で合わせる。
輸送・搬入を後回し → ルート・幅・高さ・重量制限を先に確認し、回送手配。
書類不足 → 将来の売却価値を落とす。今揃えるのが得。
中古は仕入れと再生の“見える化”が命。
チェックリストと納車ファイルが整った1台は、買った後に“強い”です。
皆さんこんにちは!
株式会社小林通商、更新担当の中西です。
~「現場が止まらない」を叶える~
トラックや重機は“買った瞬間がゴール”ではありません。導入後も燃料・保険・税・メンテ・ダウンタイムが継続的に発生し、実はここが利益を左右する最大のポイント。本記事では、現場の生産性を落とさず、総保有コスト(TCO)で最適解を出すための実務視点をまとめました。
年間稼働日/時間:稼働率の基準。
荷姿・重量・距離(トラック)/掘削量・搬送量・作業条件(重機):必要出力とサイズを決める軸。
地形・路面:未舗装・傾斜・段差の有無。
搬入制約:通行幅、高さ制限、騒音・排出ガス規制、夜間規制。
運用体制:運転者のスキル、保守人員、保管場所と電源。
要件定義を最初に“文章化”すると、スペック過剰/不足や後からの改造コストを避けられます。
GVW(車両総重量)と積載量:実荷重+治具+アタッチメントを含めて余裕を持つ。
ホイールベース/ボディ長:旋回スペースと積み下ろしの効率を両立。
駆動方式(4×2/6×2/6×4 等):路面条件・勾配に合わせて。
サスペンション(板バネ/エア):積荷が壊れやすいならエアを検討。
PTO・油圧装備:ダンプ・ユニック・パワーゲート等の駆動源。
安全装備:衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、バックカメラ/ソナー。
ボディ選定:アルミ・鋼・複合/内寸/床材(木・鉄・縞板)。
燃料種別:軽油が主流だが、稼働環境により代替燃料・電動も選択肢。
クラス(トン数):作業量と運搬制限(回送車・道路事情)を両立。
アタッチメント:ブレーカ、クラッシャ、マルチグラップル、フォーク等——油圧流量・圧力の適合を確認。
作動範囲:掘削深さ、リーチ、旋回半径。
足回り:ゴム/鉄クローラ、パッド幅、下回りの摩耗率。
運転環境:キャビン(エアコン・視界)、ROPS/FOPS、騒音・振動対策。
現場適応:粉塵・塩害・寒冷地での対策(フィルタ、グリス、コールドスタート)。
新車:長期・高稼働でダウンタイム最小化を重視。最新安全装備も魅力。
中古:初期投資を抑えつつ即導入。仕入れ・再生品質が命。
リース:キャッシュを温存、税務・会計の平準化に。
レンタル:繁忙期や特殊工事の一時需要に最適。
→ 基幹機は新車 or 上質中古+保守契約、季節需要はレンタルという組み合わせが実務的。
TCO ≒ 購入費(or 月額)+保険・税+燃料+消耗品・定期整備+突発修理+ダウンタイム損失 − 売却価値
燃料:走行/稼働データからリッター当たりの実力値で算出。
消耗品:タイヤ、油脂類、フィルタ、ブレーキ、クローラ・ローラ等。
突発修理:年あたりの発生確率×平均修理費で見積もる。
ダウンタイム:1日止まると失う粗利を算定(代替機の手配時間も加味)。
残価:中古相場・輸出相場を参考に保守的に置く。
ポイント:価格だけでなく、**“止めないための総額”**で比較。結果的に安くつくことが多いです。
定期点検の前倒し:シーズンピーク前に消耗品を交換。
純正+優良社外の使い分け:重要保安部品は純正、消耗は優良社外でコスト最適化。
油脂管理:作動油・エンジン油の**分析(摩耗粉・水分)**を年1回。
予備機・代替機の手配:近隣レンタル会社と事前スキームを組む。
遠隔監視(テレマティクス):位置・燃費・稼働・アラートで予知保全。
割賦/オートローン:所有を持って経費化。
ファイナンスリース:毎月の資金繰りを平準化、保守込みのパッケージも。
残価設定:将来売却を前提に月額を抑える選択肢。
保守契約の付帯:法定点検+消耗品交換を月額化し、予算の見通しを良くする。
仕様書(GVW/アタッチ/油圧/電装)と見積の一致
付帯書類:点検記録、取説、整備履歴、保証内容
消耗度:タイヤ/クローラ厚、ブレーキ、ローラ、チェーン
漏れ・滲み:エンジン・ミッション・油圧
電装:灯火、バックカメラ、各センサー
テレマティクス・ドライブレコーダー設定
納車時レクチャー:安全操作、日常点検、緊急時手順
予備品:フィルタ、油脂、ピン・ブッシュ、グリス
“現場が止まらない”ことが最優先。要件定義→適正スペック→TCO比較→保守設計の順で意思決定すれば、導入後の利益が安定します。