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カテゴリー別アーカイブ: 日記

小林通商のよもやま話~第18回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~やりがい~

 

1|トラック重機買取販売業の役割

トラックや重機は、建設・物流・農業・インフラ整備など、社会を支える多くの現場で欠かせない存在です。
しかし、購入や維持には高額な費用がかかるため、中古市場の活用 が非常に重要になっています。

トラック重機買取販売業は、

  • 不要になった車両を適正価格で買い取り

  • 整備・点検を施して再販

  • 海外輸出など新たな需要につなぐ

といった循環をつくることで、産業と社会の双方に貢献しています。


2|現代社会におけるニーズ 📈

◇ コストを抑えたい中小企業・個人事業主

新車を購入する余裕がない企業や個人にとって、中古トラック・重機は 現場を動かすための現実的な選択肢 です。

◇ 海外市場での需要

「日本製=高品質・長寿命」の信頼から、アジア・アフリカ・南米を中心に中古トラック・重機のニーズは拡大。

◇ 環境対応

リユース・リサイクルは資源循環の一環。SDGsの観点からも、中古車両の再利用は社会的意義が高まっています。

◇ 査定・売却ニーズの増加

オーナー側にとっても「不要になった車両を高く売りたい」というニーズが強く、信頼できる買取業者の存在は不可欠。


3|この仕事のやりがい 🌟

トラック重機買取販売業に携わる人が感じるやりがいは、次のようなものがあります。

  • 社会インフラを支える誇り 🏗️
    自分たちが扱った車両が、建設現場や物流現場で再び活躍している姿を思うと、大きな達成感を得られる。

  • お客様からの感謝の言葉 🙌
    「不要になった車両を高く買い取ってもらえて助かった」
    「中古を購入できて事業がスムーズに回った」
    と直接感謝される瞬間。

  • グローバルなやりとりの面白さ 🌍
    海外顧客との商談や輸出を通じて、世界とつながっている実感が持てる。

  • 査定・整備の専門スキルを磨ける 🔧
    車両の状態を見極める目や修理・整備の技術を活かし、成長できる職場環境。

  • 環境貢献の実感 🌱
    中古車両の再利用によって、廃棄物削減や資源の有効活用につながること。


4|やりがいとニーズが交わる瞬間 💬

例えば、建設会社から不要になった大型ダンプを買い取り、それを整備して海外に輸出。
その重機が現地のインフラ整備に使われ、「日本から届いた機械が地域の発展に役立っている」と聞いたとき。

この瞬間、「自分たちの仕事が国境を超えて社会を支えている」 という誇りを強く実感できます。


5|これからの展望 🚀

今後のトラック重機買取販売業は、さらに進化すると考えられます。

  • EV・水素トラックの中古市場形成

  • AI査定システムによる透明性の高い買取

  • 海外新興国への供給拡大

  • サブスク型サービスやレンタルとの連携

  • 環境対応と循環型ビジネスの深化

やりがいは「売買」だけでなく、持続可能な社会と産業を支える使命感へと広がっていくでしょう。


まとめ ✨

トラック重機買取販売業は、

  • 企業や個人のコストニーズ

  • 海外市場の拡大

  • 環境対応とリユース需要

といった強いニーズを背景に、

  • 社会インフラを支える誇り

  • お客様の感謝

  • グローバルに貢献できる喜び

という大きなやりがいを得られる仕事です。

これからも「日本の車両を次の現場へつなぐ架け橋」として、その存在価値はますます高まっていくでしょう 🚚🏗️🌍✨

 

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小林通商のよもやま話~第17回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~変遷~

 

1|黎明期:新車中心と中古市場の未成熟(1950〜70年代)

戦後復興期、日本では道路整備や建設ラッシュが進み、ダンプトラックや油圧ショベルなどの重機需要が急増しました。
しかし当時の市場は 新車中心 であり、中古トラック・重機の売買はまだ一般的ではありませんでした。

中古機械は「性能が落ちる」「信頼性に欠ける」と見なされ、企業は新品を購入するのが主流でした。


2|高度経済成長と中古需要の拡大(1980年代) 📈

高度経済成長期の建設ラッシュや物流拡大により、トラック・重機の稼働台数は急増。
やがて企業の入れ替えサイクルが短縮され、 まだ使える中古車両が市場に出回る ようになりました。

この頃から:

  • 中古トラック販売店が登場

  • リース・レンタル会社が下取り車を再販

  • 中小企業や個人事業主の間で中古需要が高まる

中古市場が徐々に「コストを抑えつつ現場を回すための現実的な選択肢」として認知され始めました。


3|バブル崩壊後と海外輸出市場の拡大(1990〜2000年代) 🌍

国内建設需要が落ち込む一方で、中古トラックや重機は 発展途上国市場 で高い需要を得ました。

  • 中古トラック・重機の輸出が本格化

  • アジア・アフリカ・中南米で「日本製中古車=高品質・長寿命」として人気

  • 国内業者が買取・輸出を事業化

この時代に 「国内で役目を終えた車両を海外で再利用」 という循環型ビジネスが根付いていきました。


4|IT化とオークション時代の到来(2000〜2010年代) 💻

インターネットの普及により、中古トラック・重機の取引は大きく変化しました。

  • 業者間オートオークションがオンライン化

  • 写真・動画による車両状態の確認が可能に

  • 個人事業主でもネットを通じて全国の車両を探せるように

  • 輸出手続きの効率化

この結果、買取販売業は 地域限定の商売から全国規模・国際規模の取引 へと拡大しました。


5|現代:多様化と持続可能性の時代(2020年代〜現在) 🌱

近年のトラック・重機買取販売業はさらに進化しています。

  • 環境対応車両の需要増:ハイブリッド・EVトラック、低燃費重機

  • サブスク型利用やレンタル市場の拡大:所有から利用へ

  • SDGs・循環型社会:リユース・リサイクルで資源を有効活用

  • AI・DX活用:車両査定や在庫管理の効率化、オンライン商談

  • グローバル市場の広がり:新興国だけでなく欧州でも「日本の中古車両」が人気

買取販売業は単なる「売買業」ではなく、資源循環・環境貢献型の産業として社会的役割を担うようになりました。


6|これからの展望 🚀

トラック重機買取販売業は、今後さらに次の方向へ進むでしょう。

  • EV・水素トラックの中古市場形成

  • AI査定による透明性の高い取引

  • 海外需要のさらなる拡大(特にアフリカ・南米)

  • 環境規制に伴う買い替え需要の加速

  • 国内外をつなぐサプライチェーン型のビジネスモデル


まとめ ✨

トラック重機買取販売業は、

  • 黎明期:新車中心の時代

  • 拡大期:中古市場の成立

  • 国際化:輸出による需要拡大

  • IT化:オークション・オンライン化

  • 現代:環境・循環型ビジネスの時代

という変遷を経て、今や世界規模で社会を支える産業へと発展しました。

これからも「日本の技術を次の現場へつなぐ」役割を果たしながら、進化を続けていくでしょう 🚚🏗️🌍✨

 

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小林通商のよもやま話~第15回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~高品質な中古を見極める~

 

中古のトラック・重機は、状態の見極め再生品質で寿命もコストも大きく変わります。本記事では、仕入れから納車までの舞台裏と、購入前に使える実地チェックリストを公開。初めての方も、乗り換え検討中の方も、失敗しないための基準をお持ち帰りください。


1. 仕入れの良し悪しが8割を決める

  • 履歴の明瞭さ:所有者・用途・点検記録・事故/修復の有無。

  • 稼働実態:メーター値だけでなく、アイドリング割合・短距離繰り返し等の使われ方。

  • 環境:海沿い・寒冷地・粉塵の多寡。腐食やフィルタ負荷に直結。

  • 一次チェック:フレームの波、溶接跡、油圧系の滲み、異音。

良い素体を掴めば、再生に無理がない=長く使えるにつながります。


2. 入庫後の“再生プロセス”——当社が大切にする順序

  1. 受入点検:エンジン・ミッション・デフ・ステアリング・制動・電装。

  2. 油脂フル交換:エンジン油・ミッション油・デフ油・作動油・冷却液。

  3. 消耗品更新:フィルタ、ベルト、ホース、パッド、ローラ、クローラ、バッテリ等。

  4. 機能回復:PTO・油圧配管の漏れ止め、シリンダのシール打ち直し。

  5. 骨格・足回り:フレーム錆処理、足回りのガタ取り(ピン・ブッシュ打替)。

  6. 電装・安全:灯火、バックカメラ、警報、メーター・センサ校正。

  7. 外装仕上げ:下地処理→塗装→コーティング、キャビン・内装リフレッシュ。

  8. 試運転・作動試験:荷をかけた実負荷テスト、漏れ・温度・圧力の再点検。

  9. 記録の整備:交換部品・数値・写真を納車ファイルにまとめる。


3. 中古トラックの実地チェックポイント

  • フレーム:波打ち・曲がり・補修跡、クロスメンバーの歪み

  • サビ・腐食:フレーム内側、荷台下、キャビン下、ボルト頭。

  • エンジン:始動性、アイドリングの振れ、吹け上がり、白/青/黒煙の有無。

  • ミッション/クラッチ:変速ショック、滑り、異音。

  • ブレーキ:踏力、偏摩耗、引きずり、エア漏れ(エア圧計の落ち)。

  • ステアリング:遊び量、戻り、ジョイントのガタ。

  • 電装:灯火・ウインカ・ワイパ・ヒーター、ドアミラーの可動。

  • PTO/架装:ダンプ上げ速度、ユニックの伸縮・旋回、ゲートの上下。

  • タイヤ:残溝・偏摩耗・年式、ホイールの座面傷。

  • キャビン:シート破れ、フロア錆、パネル割れ。


4. 中古重機(建機)の実地チェックポイント

  • アワーメーター:実働と内装・ペダル摩耗の整合。

  • 油圧:アーム・ブーム・バケットの下がり、シリンダロッドの傷、ホース滲み。

  • 旋回・走行:旋回モータ音、スイングベアリングのガタ、走行モータの片寄。

  • 下回り:トラックシュー・リンク・ローラ・スプロケットの摩耗率。

  • ピン・ブッシュ:バックラッシュ量、ガタの位置(先端ほど出やすい)。

  • エンジン:始動性、アイドル音、温度上昇、白/青/黒煙チェック。

  • 電装・安全:灯火、警報、バックカメラ、ROPS/FOPS表示。

  • キャビン:視界、シート、シール剥がれ、各レバーの節度。

試乗のコツ:エンジン暖機前後、負荷をかけて油圧の追従と温度上昇を確認。


5. 書類と履歴の確認(ここが将来価値を決める)

  • 点検記録簿・整備明細:日付・走行/アワー・作業内容。

  • 取扱説明書・配線図:電装トラブル時の対応力が段違い。

  • 架装図面・適合証:改造・特殊装備の適合確認。

  • キー本数・セキュリティ:スペアの有無、イモビ再登録。

  • 付属アタッチメント:ピン径・耳幅・油圧カプラの規格メモ。


6. 保証・アフターサービスの考え方

  • 初期不良対応の範囲(期間・上限・対象部位)を文書で確認。

  • 消耗品の扱い:タイヤやブッシュなどは対象外が一般的。

  • 遠隔サポート代替機手配の目安時間、主要部品の在庫有無。

  • メンテナンスパック:点検・油脂・消耗品を定額化して稼働を守る。

  • テレマティクス:故障予兆や稼働データの共有で“止めない”運用。


7. 納車前の最終チェックリスト(買い手向け)

  1. 外観・骨格:波・歪み・錆の補修状態

  2. 漏れ:エンジン/ミッション/デフ/油圧

  3. 始動・作動:冷間・温間の両方で確認

  4. 消耗:タイヤ/クローラ/ブレーキ/パッド/ローラ

  5. 計器・警告灯:消灯・動作正常

  6. 電装:灯火・バックカメラ・ソナー

  7. 付属:取説・記録簿・スペアキー・工具

  8. 納車ファイル:交換部品リスト・検査写真・数値ログ

  9. 操作レクチャー:安全・日常点検・緊急時

  10. 契約書:保証条件・引渡条件・不具合時の連絡先


8. よくある失敗と回避策

  • 価格だけで選ぶ → TCOで比較、ダウンタイム損失まで入れる。

  • 過走・過時間を避けすぎる → 手入れの良い高アワー/高走行は狙い目

  • アタッチ不適合 → ピン径・耳幅・流量・圧力を実測で合わせる。

  • 輸送・搬入を後回し → ルート・幅・高さ・重量制限を先に確認し、回送手配。

  • 書類不足 → 将来の売却価値を落とす。今揃えるのが得。


中古は仕入れと再生の“見える化”が命。
チェックリストと納車ファイルが整った1台は、買った後に“強い”です。

 

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小林通商のよもやま話~第14回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~「現場が止まらない」を叶える~

トラックや重機は“買った瞬間がゴール”ではありません。導入後も燃料・保険・税・メンテ・ダウンタイムが継続的に発生し、実はここが利益を左右する最大のポイント。本記事では、現場の生産性を落とさず、総保有コスト(TCO)で最適解を出すための実務視点をまとめました。


1. まず「仕事量」を数値化する(要件定義)

  • 年間稼働日/時間:稼働率の基準。

  • 荷姿・重量・距離(トラック)/掘削量・搬送量・作業条件(重機):必要出力とサイズを決める軸。

  • 地形・路面:未舗装・傾斜・段差の有無。

  • 搬入制約:通行幅、高さ制限、騒音・排出ガス規制、夜間規制。

  • 運用体制:運転者のスキル、保守人員、保管場所と電源。

要件定義を最初に“文章化”すると、スペック過剰/不足後からの改造コストを避けられます。


2. トラック選定の基準(物流・建設共通)

  • GVW(車両総重量)と積載量:実荷重+治具+アタッチメントを含めて余裕を持つ。

  • ホイールベース/ボディ長:旋回スペースと積み下ろしの効率を両立。

  • 駆動方式(4×2/6×2/6×4 等):路面条件・勾配に合わせて。

  • サスペンション(板バネ/エア):積荷が壊れやすいならエアを検討。

  • PTO・油圧装備:ダンプ・ユニック・パワーゲート等の駆動源。

  • 安全装備:衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、バックカメラ/ソナー。

  • ボディ選定:アルミ・鋼・複合/内寸/床材(木・鉄・縞板)。

  • 燃料種別:軽油が主流だが、稼働環境により代替燃料・電動も選択肢。


3. 重機(建機)選定の基準

  • クラス(トン数):作業量と運搬制限(回送車・道路事情)を両立。

  • アタッチメント:ブレーカ、クラッシャ、マルチグラップル、フォーク等——油圧流量・圧力の適合を確認。

  • 作動範囲:掘削深さ、リーチ、旋回半径。

  • 足回り:ゴム/鉄クローラ、パッド幅、下回りの摩耗率。

  • 運転環境:キャビン(エアコン・視界)、ROPS/FOPS、騒音・振動対策。

  • 現場適応:粉塵・塩害・寒冷地での対策(フィルタ、グリス、コールドスタート)。


4. 新車・中古・リース・レンタルの使い分け

  • 新車:長期・高稼働でダウンタイム最小化を重視。最新安全装備も魅力。

  • 中古:初期投資を抑えつつ即導入。仕入れ・再生品質が命。

  • リース:キャッシュを温存、税務・会計の平準化に。

  • レンタル:繁忙期や特殊工事の一時需要に最適。
    基幹機は新車 or 上質中古+保守契約、季節需要はレンタルという組み合わせが実務的。


5. これだけは外せない——TCOの考え方

TCO ≒ 購入費(or 月額)+保険・税+燃料+消耗品・定期整備+突発修理+ダウンタイム損失 − 売却価値

  • 燃料:走行/稼働データからリッター当たりの実力値で算出。

  • 消耗品:タイヤ、油脂類、フィルタ、ブレーキ、クローラ・ローラ等。

  • 突発修理:年あたりの発生確率×平均修理費で見積もる。

  • ダウンタイム:1日止まると失う粗利を算定(代替機の手配時間も加味)。

  • 残価:中古相場・輸出相場を参考に保守的に置く。

ポイント:価格だけでなく、**“止めないための総額”**で比較。結果的に安くつくことが多いです。


6. ダウンタイムを防ぐ保守設計

  • 定期点検の前倒し:シーズンピーク前に消耗品を交換。

  • 純正+優良社外の使い分け:重要保安部品は純正、消耗は優良社外でコスト最適化。

  • 油脂管理:作動油・エンジン油の**分析(摩耗粉・水分)**を年1回。

  • 予備機・代替機の手配:近隣レンタル会社と事前スキームを組む。

  • 遠隔監視(テレマティクス):位置・燃費・稼働・アラートで予知保全


7. 資金調達とキャッシュフロー

  • 割賦/オートローン:所有を持って経費化。

  • ファイナンスリース:毎月の資金繰りを平準化、保守込みのパッケージも。

  • 残価設定:将来売却を前提に月額を抑える選択肢。

  • 保守契約の付帯:法定点検+消耗品交換を月額化し、予算の見通しを良くする。


8. 納車までのチェックリスト(そのまま使える)

  1. 仕様書(GVW/アタッチ/油圧/電装)と見積の一致

  2. 付帯書類:点検記録、取説、整備履歴、保証内容

  3. 消耗度:タイヤ/クローラ厚、ブレーキ、ローラ、チェーン

  4. 漏れ・滲み:エンジン・ミッション・油圧

  5. 電装:灯火、バックカメラ、各センサー

  6. テレマティクス・ドライブレコーダー設定

  7. 納車時レクチャー:安全操作、日常点検、緊急時手順

  8. 予備品:フィルタ、油脂、ピン・ブッシュ、グリス


“現場が止まらない”ことが最優先。要件定義→適正スペック→TCO比較→保守設計の順で意思決定すれば、導入後の利益が安定します。

 

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小林通商のよもやま話~第14回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~経済的役割~

現代社会の経済活動において、“物流”は血液のような存在です。そして、その物流を物理的に支える主役が「トラック」であり、そのトラックを供給・流通させる役割を担うのが「トラック販売業」です。

単なる車両の売買にとどまらず、トラック販売業は日本経済のあらゆる分野に波及効果を持つ重要な産業基盤を形成しています。トラック販売業の持つ経済的役割を多角的に掘り下げていきます。


1. 物流の安定と効率化を支える“供給基盤”

トラックがなければ物流は成立しません。つまり、トラック販売業は物流業界の装備・稼働を支える根幹インフラといえます。

  • 新車・中古車の供給による輸送力の確保

  • 業種や荷物に応じた車両選定による輸送効率の最適化

  • 最新の低燃費車・高積載車導入によるコスト競争力向上

トラックの導入は、単に移動手段を得るだけでなく、「流通コスト削減」「輸送スピード向上」「温室効果ガス削減」など、企業活動全体に経済的インパクトを与えます。


2. 中小企業と地域経済の成長エンジン

トラック販売業の主要な顧客層は、中小企業や個人事業主が中心です。彼らの事業成長は、車両の質と量によって大きく左右されます。

● 地域密着型事業の支援

  • 地元の農家、建設業者、商店主、配送業者への最適な車両提供

  • 地方の中小企業の営業圏拡大や新事業開拓を後押し

● 資金繰りのサポート

  • リースや割賦販売などのファイナンス機能によって、事業者が初期投資を抑えて車両導入を実現

このように、トラック販売業は「物流を担う事業者の背中を押す経済的装置」として、地域経済の活性化と雇用創出に寄与しています。


3. 関連産業への波及効果と経済循環

トラック販売業は、自動車産業の裾野の広さを象徴する業種でもあります。その経済的波及効果は非常に大きく、以下のような関連分野へと連鎖します。

  • 車体メーカー・架装業者(特装車、冷凍車、ダンプなどの製造)

  • タイヤ・オイル・部品メーカー(整備後の消耗品・メンテナンス需要)

  • 保険業界(貨物・車両保険などの契約)

  • 自動車整備・点検工場、板金業者(購入後の長期サービス契約)

  • IT・物流機器業者(ドライブレコーダー、テレマティクス端末など)

販売された1台のトラックは、多数の業種を動かす「経済の発電機」のような存在であり、地域・国家レベルの経済循環を生み出しています。


4. 環境・エネルギー政策と経済再編への貢献

トラックの燃費性能や排出ガスは、環境政策・エネルギー政策にも直結する重要な要素です。トラック販売業は、以下のように脱炭素経済への転換支援を担っています。

  • 低公害車(EV・HV・CNG車など)の普及促進

  • 中古車再生(リビルト)による資源の有効活用

  • 高効率車両への切り替えによる燃料コストの削減と環境負荷低減

この動きは、単に環境に優しいだけでなく、企業にとっての**「コストの削減」=「利益の創出」**という経済的メリットも大きく、両立的な価値をもたらしています。


5. 災害・インフラ対応を支える社会経済機能

災害発生時、トラックは復旧・物資輸送・インフラ整備に欠かせないツールです。トラック販売業者が自治体・建設業者・支援団体と連携し、車両を供給することで以下のような経済的な役割も果たします。

  • 緊急輸送車両の提供による復旧支援

  • 復興インフラ整備を支える建設用車両の供給

  • 避難所支援用の移動販売車・医療車両の提供

これらは被災地の経済再建の初動を支える役割でもあり、トラック販売業が「非常時の経済回復装置」であることを示しています。


トラック販売業は“動く経済の起点”である

日本の経済は、物流によって動いています。そして、その物流を支えるトラックの供給者である「トラック販売業」は、以下のような多面的な経済的役割を果たしています。

  • 物流の稼働力と効率性の基盤形成

  • 中小企業・地域経済の成長支援

  • 関連産業への波及による経済循環の創出

  • 環境政策との連携による次世代型経済の構築

  • 災害復興支援による社会インフラの維持

単に車を売る仕事ではなく、「経済を動かす装置を供給する社会的事業」。それが、現代のトラック販売業の本質的な経済的意義なのです。

 

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小林通商のよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~多様化~

トラックは、私たちの暮らしや経済を支える物流の主役です。そして、その主役を提供する「トラック販売業」もまた、単なる車両の売買を超えて大きな変化を遂げつつあります。少子高齢化、ドライバー不足、環境問題、災害対応、そして物流ニーズの細分化など、社会の構造変化に応えるべく、トラック販売業は多様な進化を続けています。

「トラック販売業における多様化」の背景や具体的な展開、そしてこれからの可能性について深く掘り下げていきます。


1. 車両ニーズの細分化とラインナップの多様化

かつては「運べれば良い」とされていたトラックも、今では用途や事業形態に合わせてより細分化されたニーズに対応する必要があります。

● 業種別・用途別の特化型トラック販売

  • 宅配・ラストワンマイル配送向け:小型で取り回しの良いトラック、EV仕様車など

  • 建設・土木業向け:ダンプ、クレーン付き車両、高耐久シャーシ車両

  • 食品・医薬品輸送向け:冷凍・冷蔵トラック、温度管理システム搭載車

  • 災害支援・移動販売用途:キッチンカー、モバイルオフィス、シャワー車

販売店は、用途に応じた架装やオプションの提案力が求められ、従来の「型番売り」から「ソリューション提供」へと脱皮しつつあります。


2. 新車販売と並ぶ中古車・再生車両の重要性

経済性・納期の短さ・供給の柔軟さから、中古トラック市場の需要は年々高まっています。

● 中古トラック販売の多様化

  • 整備・塗装・架装まで含めた「再生販売」

  • 輸出用中古トラックの需要拡大(東南アジア、中東、アフリカなど)

  • オンライン展示・EC販売による販路拡大

リースアップ車両の流通や、エンジン・シャーシのオーバーホールによる「リビルトトラック」など、資源循環型ビジネスとしても注目されています。


3. 周辺サービスとの連携によるトータルソリューション化

トラック販売業は今や、車両単体の売買にとどまらず、「事業運用全体を支援する業態」へとシフトしています。

● 多様化するサービス領域

  • 車両リース・レンタルの導入

  • ドライバー紹介やマッチングサービス

  • 運行管理システム(デジタコ、ドラレコ)の提案と連携

  • 車検・点検・保険・メンテナンスのワンストップ提供

こうした“トータルサポート型販売店”は、顧客との長期的な関係性を築く強みとなり、安定した収益基盤へとつながっています。


4. 環境対応車両と次世代モビリティの拡販

CO₂削減や排ガス規制の強化を背景に、低公害車・電動車の販売がトラック市場でも進みつつあります。

  • EVトラック、PHEVトラックの提案

  • 水素燃料電池トラックへの対応準備

  • アイドリングストップ機能や再生ブレーキシステム搭載車の推進

これに伴い、販売店にはインフラ(充電設備・水素ステーション)や法制度に関する情報提供能力も求められるようになっています。


5. デジタル化・オンライン化による販売チャネルの拡大

テクノロジーの進化により、トラック販売の方法も大きく変化しています。

  • 360°カメラや動画を使ったバーチャル展示

  • 見積・契約・ローン審査のオンライン化

  • 遠隔地顧客への全国配送・アフター対応

地方の購入者や法人需要に対応するため、オンライン商談から納車・メンテナンスまで一気通貫で対応する販売店が増えています。


6. 災害支援・地域貢献の担い手として

トラックは災害時やインフラ復旧の際に欠かせない社会インフラ。販売業者は地域社会にとっての“機動力の供給者”という一面も持っています。

  • 自治体や建設会社向けの災害対応車両の常備

  • 地域イベントや防災訓練への車両提供

  • 災害時の緊急出動支援や修理サービス

トラック販売店が、地域社会のレジリエンスを高めるパートナーとして認識されつつあるのです。


トラック販売業は「運ぶ」から「支える」へ——社会を動かすプラットフォーマーに進化中

かつては“トラックを売る”ことが中心だったトラック販売業。しかし今では、

  • 顧客ニーズに合った仕様の提案

  • メンテナンスや人材、ITまで含めた包括的支援

  • 環境・災害・地域課題への対応

といった、多角的な社会的・経済的要請に応えるビジネスへと進化を遂げています。

物流という社会インフラを根底から支える存在として、トラック販売業はこれからも多様化を力に変え、社会の変化に柔軟に応じていく業種であり続けるでしょう。

 

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小林通商のよもやま話~第12回~

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株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

 

 

トラック・重機買取販売の未来

〜AI・グローバル・脱炭素社会が生む次のステージとは〜


今回は、前回の「環境編」に続き、トラック・重機の買取販売ビジネスがこれからどのように変わっていくのか、**“未来のかたち”**を掘り下げて一般的な市場での例を基にご紹介します。

デジタル化・AI技術・国際流通の進化により、この業界は今、確実に変革の時代を迎えています。


◆ 未来①:AIとIoTが買取査定を変える

 

これまで、買取査定は「目利き」「経験」によって成り立っていました。
しかし今後は、AIによる自動査定・走行データの解析が主流になる見込みです。

  • OBD(車両診断ポート)から整備履歴や故障傾向を自動収集

  • 外装状態を画像認識AIが分析し、修復歴や損傷レベルを自動判定

  • 過去のオークション価格や部品単価と連動してリアルタイムで買取額を提示

これにより、査定のスピード・透明性・信頼性が格段に向上します。


◆ 未来②:中古車両の“脱炭素化”が進む

 

2035年以降、多くの国で内燃機関(ガソリン・ディーゼル)車の新車販売が終了予定です。
そのため、中古車・中古重機市場でも**“環境性能の良い中古”が主流**になります。

  • ハイブリッド建機、中古EVトラック、FCVなどの再販市場

  • 低排ガス・燃費向上型エンジン搭載機のプレミア化

  • DPF装着車・環境対策済車両の**「排ガスグレード付き販売」**が主流に

“ただ安い中古”ではなく、“環境に配慮された中古”が選ばれる時代です。


◆ 未来③:グローバル再販ネットワークの拡大

 

すでに日本国内で役目を終えたトラック・重機は、今や世界各国で再び活躍しています。

  • 途上国では「日本製=高品質」の信頼が高く、整備された中古車両が重宝される

  • 海外輸出では、排ガス規制・車両認証制度への対応が必須になっており、書類・整備記録の整備が重要に

  • 海外市場専用のWebマッチングプラットフォームや多言語対応サービスの充実も進行中

買取=輸出=環境貢献、というグローバル循環型の流通が加速しています。


◆ 未来④:サブスク型車両利用と「買取回収モデル」

 

  • 企業や自治体向けに「重機の定期レンタル+定期買取」

  • 使用後に業者が回収・再販・再リースまでを一貫提供

  • 利用者は車両管理から解放され、環境・コスト面でもメリット

こうした「使い切るのではなく、何度も価値を回すサービス設計」が注目されています。


◆ まとめ:中古トラック・重機の買取販売は“未来型循環ビジネス”へ

 

  • 単なる売買ではなく、AI・環境・グローバル視点を持った流通

  • “壊れて終わり”ではなく、“修理して再び価値に”という考え方

  • 持続可能な物流・建設を支える裏方としての誇り

私たちは、地球環境と地域経済をつなぐ「循環の中核プレイヤー」として、これからも進化を続けていきます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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小林通商のよもやま話~第11回~

皆さんこんにちは!

 

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

 

 

トラック・重機買取販売と環境問題

〜“使い終わったら終わり”ではない、サステナブルな循環の担い手〜


今回は、「トラック・重機の買取販売業における環境への影響とその役割」について、業界目線で詳しくお話します。

「重機=燃費が悪くて環境に悪い」
そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は私たちの仕事には廃棄物削減・資源循環の側面が強くあります。


◆ 廃車・廃棄だけが選択肢ではない

 

トラックや重機は、10年、20年と働く“長寿命な機械”。
エンジンやミッションの劣化があっても、修理・再整備によって再び市場に戻ることが可能です。

● 廃車時の環境負荷とは?

車両を廃車にする場合、次のような環境負荷が発生します:

  • 解体時の鉄・アルミ・プラスチック廃材

  • 冷媒ガスやエンジンオイルなどの産業廃棄物

  • 溶接・切断・粉砕作業による騒音・振動・粉塵

それに比べて、まだ使える部品・整備済み車両を買取・販売で再活用することは、地球環境にとって非常に有益なのです。


◆ 中古重機・中古トラックの環境貢献

 

✅ 再資源化ではなく“再使用”によるエネルギー削減

たとえば…

  • 1台の4tユニック車を廃車→新車に切り替える場合、
     製造時に数千kgのCO₂排出が発生

  • 一方、中古でリビルトした車両を流通させれば、
     製造・輸送・処分のプロセスを丸ごと削減

これが「リユースは最も上位のエコ行動」とされる理由です。


◆ 環境に配慮した買取販売とは?

 

近年、業界でも環境を意識した車両の流通管理が進められています。

1. エンジン・排ガス規制に対応した中古選別

  • オフロード法(建設機械の排ガス規制)適合機種の明示

  • 古いディーゼル車でもDPF取付車・排ガスレベル記載ありで販売管理

 

2. リビルト部品の活用推進

  • 再塗装・分解整備済みの部品を選定して再販

  • 廃棄を最小限にし、部品サイクルで資源を生かす仕組み

 

3. 再輸出(海外リユース)での車両循環

  • 東南アジア・アフリカ・中東へトラックや建機を輸出

  • 海外の需要に応えると同時に、日本国内で廃棄される車両を減少


◆ 私たちにできること

 

  • 不要になったトラック・重機を適正に売却する意識

  • 廃棄せず、買取業者に相談することで環境に貢献

  • **必要な人にバトンを渡す「資源の橋渡し役」**としての行動


◆ まとめ

 

トラックや重機の買取販売は、単なるビジネスではありません。
それは、「限られた資源を最大限活かす仕組み」の一端であり、私たち全員が関われる環境対策でもあります。

地球にやさしい車両流通を、私たちから始めていきましょう。

次回は、「トラック・重機買取販売の未来」について。どんな技術が進化し、どんなビジネスモデルが登場するのかをご紹介します!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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小林通商のよもやま話~第10回~

皆さんこんにちは!

 

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

 

 

 

トラック・重機買取販売の鉄則:信頼と利益を両立させる5つの極意

 

 

 

前回の記事では、トラック・重機の買取販売業がどのようにして発展してきたかをお伝えしました。

今回は、実際にこの業界で**成功を収めている企業や事業者に共通する「鉄則」**を一般的な市場での動向を基にご紹介します。

これから中古買取業界に参入を考えている方、またはすでに参入している方にとってもヒントになる内容です。


◆ 鉄則①:「査定力」は命。現場を知り、価値を見抜く目を持て

 

買取販売業の生命線は、なんといっても**「査定力」**です。トラックや重機の価値は、以下のような要素で変動します。

  • メーカー・型式・年式

  • 使用時間・走行距離

  • 整備履歴・事故歴・改造履歴

  • タイヤ・油圧・電装など各部品の状態

 

特に重機は「使用時間」が自動車の走行距離にあたるため、計器やオペレーターの使用癖を見抜く力が求められます。現場経験を積んだ査定員の目利きは、事業成功の核心を握っています。


◆ 鉄則②:買取時も販売時も「整備と清掃」は最大の営業ツール

 

査定時に高く売れるかどうか、そして販売時に高値が付くかどうかは、整備と清掃で決まると言っても過言ではありません。

  • オイル漏れ・ブレーキ整備・ライト点検

  • キャビン内部の掃除・エアコンの作動チェック

  • 外装の洗車・補修・再塗装

 

「手入れが行き届いている車両は、それだけで信頼感がある」のがこの業界の常識です。販売前に時間と費用をかけても、最終的な売却価格で回収できることがほとんどです。


◆ 鉄則③:販路は国内と海外の“二刀流”で

 

現在、中古トラックや建機は国内外のニーズが非常に明確に分かれています。

  • 国内:比較的新しい・走行距離少・整備履歴がしっかりした車両

  • 海外:古くても動けば良い・部品取り目的でも需要あり

 

たとえば、日本では買い手がつかない30年落ちのクレーン車が、アフリカでは貴重な主力車両になることも。つまり、「国内では売れない」ではなく、「どこなら売れるか」を知ることが鉄則なのです。


◆ 鉄則④:「信頼」は価格を超える武器になる

 

この業界は、1台の取引金額が高額な分、リピーターと紹介で成り立つ面が大きいです。価格勝負よりも、以下のような「信頼」が利益を生みます。

  • 査定額の根拠を明示する

  • 事故歴・整備歴を誤魔化さない

  • 輸送・納期の遅延に誠実に対応する

 

誠実な対応を心がけることで「この人からまた買いたい/売りたい」という関係が築け、広告費をかけなくても長期的に売上が安定するようになります。


◆ 鉄則⑤:「情報発信と差別化」が集客の鍵

 

トラックや重機の販売では、ただ在庫を掲載するだけでは他社に埋もれてしまいます。必要なのは**「情報の見せ方」と「ブランド化」**です。

  • 専門スタッフによる車両紹介動画

  • 整備工場付き買取業の安心感アピール

  • SNSやYouTubeを活用した車両紹介

  • 店舗の顔出し・スタッフ紹介

 

これにより、単なる“在庫情報”が“顧客との信頼構築”に変わり、価格競争から抜け出せる武器となります。


【まとめ】

 

トラック・重機の買取販売は、単なる「売る・買う」ではなく、産業を支える中古インフラの流通業です。信頼、査定力、整備力、そして情報発信という“4本柱”を意識することが、事業成功の鉄則となります。

この業界は、知れば知るほど奥が深く、やりがいもある世界です。時代が変わっても、必要とされ続ける仕事として、今後もますます注目されるでしょう。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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小林通商のよもやま話~第9回~

皆さんこんにちは!

 

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

 

トラック・重機の買取販売業の歴史:産業とともに歩んだ成長の足跡

 

 

 

今回は、建設業・運送業・農業など、幅広い産業を支える「トラック・重機の買取販売業」について、その歴史的な背景から一般的な市場での動向を基にご紹介します。

今や全国各地に中古車両を扱う専門店がありますが、この業界がどう成り立ち、どう進化してきたのかを深堀りしていきましょう。


◆ 昭和期:高度経済成長とともに動き出した買取流通市場

 

戦後復興が進んだ昭和30年代から40年代にかけて、日本全国で道路・鉄道・港湾・住宅建設といった大規模な土木工事が一気に加速しました。これにより、ダンプカーやブルドーザー、ショベルカー、クレーンといった重機需要が爆発的に増加

当時は新品購入が主流でしたが、事業の拡大や建機の短寿命化に伴い、中古車両の“下取り”や“再販”というニーズが徐々に芽生えていきました。

特に中小企業では、資金力の都合から「中古のトラック・重機を安く仕入れたい」という声が高まり、個人間売買や整備工場を通じた売買が盛んに行われていました。


◆ 昭和末期〜平成初期:専門業者の登場と「買取」という概念の確立

 

1980年代後半、日本全国でバブル景気が到来します。建設業・不動産業が活況となり、同時にトラック・重機の“回転率”も高まりました。この頃から、単なる中古販売だけでなく「買取」を専門にする業者が現れ始めました。

  • 不要となった車両の出張査定

  • 整備や再塗装を施した上での再販

  • 地方→都市部、国内→海外への転売ルートの構築

 

こうした取り組みが進み、買取販売業はひとつの産業として確立されていきました。また、オークション会場での重機販売や、整備済み保証付きの販売車両が登場するなど、品質と信頼を重視した中古市場が整ってきたのもこの頃です。


◆ 平成中期〜令和初期:インターネットの台頭とグローバル化

 

2000年代に入り、インターネットが急速に普及すると、トラックや重機の売買にも大きな変化が生まれました。各業者がホームページを開設し、全国からの買い取り依頼・販売注文を受け付ける仕組みが完成。

さらに、以下のような要素が市場を大きく変えていきました。

  • 海外輸出の拡大(アフリカ・東南アジア・中東諸国などへの中古重機供給)

  • BtoBプラットフォームの整備(業者専用オークションサイトなど)

  • 動画・VRを活用したオンライン査定・展示

 

この結果、地方の中小事業者であっても、全国・世界に向けて販売できる時代が到来しました。


◆ 中古重機市場の拡大が生んだ課題

 

一方で、急速な成長には課題も生まれました。

  • 過走行・整備不良車両の横行

  • 不透明な価格査定

  • 輸出先での環境規制との齟齬

  • 盗難車の流通リスク

 

これらの問題が表面化したことで、業界全体で「信頼と品質」をどう担保するかが問われるようになりました。

次回は、このような背景を踏まえながら、トラック・重機の買取販売で成功するために欠かせない“鉄則”について詳しくお伝えします。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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