オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2025年11月

小林通商のよもやま話~第23回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~11月相場~

 

中古トラック市場は、毎年11月にかけて活発化します。
年度末を見据えた「在庫整理」「設備更新」「輸出需要」が一気に重なるためです。


📈 1. 相場が上がる車種と下がる車種

車種 傾向 背景
4t・10tダンプ 上昇傾向 公共工事ラッシュ・解体業稼働率UP
平ボディ・ウィング車 横ばい〜微増 物流需要安定・ドライバー不足で新車納期遅延
冷凍車 高値維持 食品・医薬輸送ニーズ拡大
ミキサー・クレーン付 一部下落 新モデル登場に伴う中古回転加速
軽トラック 安定 地方輸送・農業用として根強い需要

つまり11月は、ダンプ・冷凍車系が高騰、特装車の一部が売り替え時期
販売業者としては、この波を見逃さず仕入れ・販売を同時展開することがカギです。


🌍 2. 海外輸出の動向(東南アジア・中東市場)

11月は、海外輸出向けのバイヤーが活発化する月でもあります。
特に東南アジア・アフリカ向けでは、年内通関→1月着港スケジュールを狙う需要が集中。

人気モデルは以下の通り👇

  • 日野レンジャー・いすゞフォワード(耐久性◎)

  • UDクオン・ギガ(大型輸送・整備性◎)

  • コマツ・CAT・日立の小型ショベル系(輸出定番)

また、右ハンドル車を好む国々では走行距離よりも外観重視の傾向が強い。
そのため、整備・洗車・撮影品質を上げるだけでも落札額が上がるケースがあります。📸


🧭 3. 11月にやるべき販売戦略

  • 在庫の写真・動画を撮り直して再出品(照明・角度改善)

  • 海外サイト向けに英語仕様の説明文を整備

  • 為替変動を見越して、輸出価格を週単位で調整

  • 11月末までの「現金即決割」など、スピード感を演出

ブログでこうした“市場裏話”を発信することで、業者間・顧客双方からの信頼を得やすくなります。


💬 まとめ

11月の中古トラック市場は「動く者が勝つ」時期。
価格が安定する12月を待つより、今動くことで高回転・高収益が見込めます。
在庫・販促・撮影の全てを一段上げることで、年末商戦を制しましょう。🚀

 


お問い合わせはこちらから!

 

小林通商のよもやま話~第22回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~“冬前整備”~

 

冬が近づく11月は、重機オーナーにとって**「メンテナンスを後回しにできない月」**です。
寒さと湿気、そして年末の稼働ピーク。この時期の整備が、冬越えの鍵を握ります。


1. 冬前整備が重要な理由

重機は夏の高温よりも、冬の低温・湿気・凍結に弱い機械です。
特に油圧系・燃料系・電装系に影響が出やすく、故障の多くが「寒くなってから動かなくなる」パターン。

だからこそ11月の整備で以下をチェックすることが不可欠です

  • バッテリー電圧・セル始動の確認

  • 冷却水(不凍液)交換・濃度調整

  • 油圧オイルの劣化・水分混入

  • エンジンオイル粘度変更(冬用)

  • グリースアップ・リンクピン潤滑

  • キャビンヒーター・ワイパー動作確認

「冬前整備=止まらない現場づくり」。
このひと手間が、12〜2月の現場停止リスクを防ぎます。


2. 部品消耗チェックリスト(11月版)

点検部位 主な劣化原因 交換・対処法
バッテリー 放電・寒冷劣化 容量チェック・補充電・交換
燃料フィルター 水分・スラッジ 交換+水抜き
オイルフィルター 長時間稼働・カーボン堆積 オイル交換時に同時交換
タイヤ・ゴムクローラー 摩耗・寒冷硬化 亀裂確認・テンション調整
ラジエーター 目詰まり・冷却効率低下 清掃・冷却水交換
ワイヤー類 潤滑不足 グリースアップ・被覆補修

特に寒冷地では、**燃料凍結(パラフィン析出)**が多発します。
軽油は地域によって「1号→2号→3号→特3号」と冬仕様に切り替わるため、地域対応燃料の使用を徹底しましょう。⛄


⚙️ 3. 年末前にやっておくべき“予防整備”

11月に入ると、修理工場も繁忙期。
突発トラブルに対応できる余裕が減るため、以下の予防整備を早めに実施するのが鉄則です。

  • 油圧ホースの擦れ/にじみ点検

  • シリンダーシール交換

  • 燃料噴射ノズル清掃

  • ランプ・メーター類の点灯確認

  • キャビン内の除湿・清掃

また、保管車両は**冬季の長期停止前処置(防錆・燃料抜き・バッテリー外し)**を徹底。
中古買取の査定前にも、この状態で保たれている車両は高評価につながります。


4. 11月の整備+査定連動プラン提案(業者向け)

整備→査定→売却の流れを一本化するのも11月の戦略です。
たとえば下記のような提案を顧客に打ち出すと効果的です。

  • 「冬前整備+査定無料キャンペーン」

  • 「年末前高価買取保証」

  • 「稼働確認後の即現金買取」

査定と整備を同時に行うことで、ユーザーは安心して売却でき、業者側も在庫確保がスムーズになります。


まとめ

重機の整備は“壊れてから”では遅い。
11月の整備が、寒冷期の現場安定と高値査定の両方を守ります。
この時期のブログで「冬前点検の重要性」をしっかり発信することで、信頼とリピートを獲得できます。

 


お問い合わせはこちらから!

 

小林通商のよもやま話~第21回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~年末相場を読む~

 

11月。紅葉が深まり、現場も年度終盤の工事ラッシュへ突入する季節です。
この時期、トラック・重機業界では**“売る側も買う側も動く”最も重要な1ヶ月**を迎えます。
実は11月は、中古市場の動きが非常に読みにくくも、タイミング次第で高値査定が狙える“穴場月”なのです。


📊 1. 11月は「売り時と買い時」が重なる稀なタイミング

中古トラック・重機市場では、9月決算後の調整期〜12月決算準備期にあたる11月が、最も動きの多い時期です。

なぜなら——

  • 工事業者・運送業者が「年度内入れ替え」を検討する

  • 建機レンタル・リース会社が「稼働率調整」で売却を始める

  • 海外輸出業者が「年内出荷分」を確保しに動く
    この3つが同時に起こるため、市場に流通台数が増え、同時に買取価格の相場変動も激しくなるのです。

11月前半は比較的在庫が少なく、「高年式・低走行・整備済み」は高く評価されます。
逆に下旬になると、海外バイヤーの買付が集中し、人気モデル(UNIC・TADANO・いすゞ・日野・コマツなど)は一気に価格上昇

つまり、売却検討中の方にとっては「今」が最高のタイミングと言えます。💡


🧰 2. 高査定を取るための“3ステップ準備”

高く売るには、たった3つのステップを意識するだけで査定額が変わります👇

① 清掃・洗車・外観整備
外装の印象は第一印象に直結。泥汚れや油染みを落とし、ヘッドライトやキャビン内を磨くだけで“印象価格”が上がります。

② 書類整理・整備記録簿確認
特に重機は「稼働時間」と「整備履歴」で価格が決まります。
油圧ホース・オイル交換・ローラー・バケットピンなど、記録があるだけで査定士の信頼がアップ。📄

③ 早めの事前連絡・予約査定
11月後半は査定予約が集中します。
「相場が上がる前に依頼した方が得」と思われがちですが、混雑で査定が遅れると12月相場に突入。
早めの動きが結果的に高値につながります。


🔧 3. 車種別・査定強化ポイント(11月版)

分類 11月の需要傾向 査定強化ポイント
ダンプ/ユニック車 土木工事・解体現場がピーク 荷台・シリンダー・クレーン動作
ミキサー車 年末現場追い込み ドラムの回転・コントロール系統
フォークリフト/ホイールローダー 倉庫・除雪準備需要 タイヤ摩耗・稼働時間・ヒーター動作
油圧ショベル 海外輸出向けが急増 稼働時間・油漏れ・ブーム溶接跡
トレーラー/大型牽引 年末物流に伴い取引増 エア漏れ・足回り・ブレーキ系統

このように11月は、国内需要+海外バイヤーの両方が活発化する相場
買取業者としても仕入れの動きを強め、顧客に早期売却を呼びかける絶好の月です。


💬 4. 販売サイドから見る11月の市場トレンド

販売面でも11月は注目月。
年度内納車希望の企業から、「年内入替・即納モデル」の問い合わせが急増します。

  • ユニック付き4t

  • 10tダンプ

  • 2tアルミバン

  • 小旋回ショベル

これら“即稼働できる車両”が特に人気です。
また、冬期除雪や融雪設備向けに、ホイールローダーやグレーダーなども需要増。

在庫を抱えている業者は、この時期に再整備・再撮影・新価格更新を行うことで回転率が上がります。📸


✨ まとめ

11月は「売りたい人」「買いたい人」「輸出したい人」が交わる市場の交点です。
相場変動が大きい分、査定・仕入れ・販売に最も戦略が必要な月。
早めの動きがすべての結果を左右します。

“年末前のこの1ヶ月”を、確かな整備・正確な査定・素早い判断で活かすことが、
買取販売のプロフェッショナルの腕の見せ所です。💪

 


お問い合わせはこちらから!