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月別アーカイブ: 2025年6月

小林通商のよもやま話~第12回~

皆さんこんにちは!

 

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

 

 

トラック・重機買取販売の未来

〜AI・グローバル・脱炭素社会が生む次のステージとは〜


今回は、前回の「環境編」に続き、トラック・重機の買取販売ビジネスがこれからどのように変わっていくのか、**“未来のかたち”**を掘り下げて一般的な市場での例を基にご紹介します。

デジタル化・AI技術・国際流通の進化により、この業界は今、確実に変革の時代を迎えています。


◆ 未来①:AIとIoTが買取査定を変える

 

これまで、買取査定は「目利き」「経験」によって成り立っていました。
しかし今後は、AIによる自動査定・走行データの解析が主流になる見込みです。

  • OBD(車両診断ポート)から整備履歴や故障傾向を自動収集

  • 外装状態を画像認識AIが分析し、修復歴や損傷レベルを自動判定

  • 過去のオークション価格や部品単価と連動してリアルタイムで買取額を提示

これにより、査定のスピード・透明性・信頼性が格段に向上します。


◆ 未来②:中古車両の“脱炭素化”が進む

 

2035年以降、多くの国で内燃機関(ガソリン・ディーゼル)車の新車販売が終了予定です。
そのため、中古車・中古重機市場でも**“環境性能の良い中古”が主流**になります。

  • ハイブリッド建機、中古EVトラック、FCVなどの再販市場

  • 低排ガス・燃費向上型エンジン搭載機のプレミア化

  • DPF装着車・環境対策済車両の**「排ガスグレード付き販売」**が主流に

“ただ安い中古”ではなく、“環境に配慮された中古”が選ばれる時代です。


◆ 未来③:グローバル再販ネットワークの拡大

 

すでに日本国内で役目を終えたトラック・重機は、今や世界各国で再び活躍しています。

  • 途上国では「日本製=高品質」の信頼が高く、整備された中古車両が重宝される

  • 海外輸出では、排ガス規制・車両認証制度への対応が必須になっており、書類・整備記録の整備が重要に

  • 海外市場専用のWebマッチングプラットフォームや多言語対応サービスの充実も進行中

買取=輸出=環境貢献、というグローバル循環型の流通が加速しています。


◆ 未来④:サブスク型車両利用と「買取回収モデル」

 

  • 企業や自治体向けに「重機の定期レンタル+定期買取」

  • 使用後に業者が回収・再販・再リースまでを一貫提供

  • 利用者は車両管理から解放され、環境・コスト面でもメリット

こうした「使い切るのではなく、何度も価値を回すサービス設計」が注目されています。


◆ まとめ:中古トラック・重機の買取販売は“未来型循環ビジネス”へ

 

  • 単なる売買ではなく、AI・環境・グローバル視点を持った流通

  • “壊れて終わり”ではなく、“修理して再び価値に”という考え方

  • 持続可能な物流・建設を支える裏方としての誇り

私たちは、地球環境と地域経済をつなぐ「循環の中核プレイヤー」として、これからも進化を続けていきます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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小林通商のよもやま話~第11回~

皆さんこんにちは!

 

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

 

 

トラック・重機買取販売と環境問題

〜“使い終わったら終わり”ではない、サステナブルな循環の担い手〜


今回は、「トラック・重機の買取販売業における環境への影響とその役割」について、業界目線で詳しくお話します。

「重機=燃費が悪くて環境に悪い」
そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は私たちの仕事には廃棄物削減・資源循環の側面が強くあります。


◆ 廃車・廃棄だけが選択肢ではない

 

トラックや重機は、10年、20年と働く“長寿命な機械”。
エンジンやミッションの劣化があっても、修理・再整備によって再び市場に戻ることが可能です。

● 廃車時の環境負荷とは?

車両を廃車にする場合、次のような環境負荷が発生します:

  • 解体時の鉄・アルミ・プラスチック廃材

  • 冷媒ガスやエンジンオイルなどの産業廃棄物

  • 溶接・切断・粉砕作業による騒音・振動・粉塵

それに比べて、まだ使える部品・整備済み車両を買取・販売で再活用することは、地球環境にとって非常に有益なのです。


◆ 中古重機・中古トラックの環境貢献

 

✅ 再資源化ではなく“再使用”によるエネルギー削減

たとえば…

  • 1台の4tユニック車を廃車→新車に切り替える場合、
     製造時に数千kgのCO₂排出が発生

  • 一方、中古でリビルトした車両を流通させれば、
     製造・輸送・処分のプロセスを丸ごと削減

これが「リユースは最も上位のエコ行動」とされる理由です。


◆ 環境に配慮した買取販売とは?

 

近年、業界でも環境を意識した車両の流通管理が進められています。

1. エンジン・排ガス規制に対応した中古選別

  • オフロード法(建設機械の排ガス規制)適合機種の明示

  • 古いディーゼル車でもDPF取付車・排ガスレベル記載ありで販売管理

 

2. リビルト部品の活用推進

  • 再塗装・分解整備済みの部品を選定して再販

  • 廃棄を最小限にし、部品サイクルで資源を生かす仕組み

 

3. 再輸出(海外リユース)での車両循環

  • 東南アジア・アフリカ・中東へトラックや建機を輸出

  • 海外の需要に応えると同時に、日本国内で廃棄される車両を減少


◆ 私たちにできること

 

  • 不要になったトラック・重機を適正に売却する意識

  • 廃棄せず、買取業者に相談することで環境に貢献

  • **必要な人にバトンを渡す「資源の橋渡し役」**としての行動


◆ まとめ

 

トラックや重機の買取販売は、単なるビジネスではありません。
それは、「限られた資源を最大限活かす仕組み」の一端であり、私たち全員が関われる環境対策でもあります。

地球にやさしい車両流通を、私たちから始めていきましょう。

次回は、「トラック・重機買取販売の未来」について。どんな技術が進化し、どんなビジネスモデルが登場するのかをご紹介します!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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