オフィシャルブログ

小林通商のよもやま話~第21回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~年末相場を読む~

 

11月。紅葉が深まり、現場も年度終盤の工事ラッシュへ突入する季節です。
この時期、トラック・重機業界では**“売る側も買う側も動く”最も重要な1ヶ月**を迎えます。
実は11月は、中古市場の動きが非常に読みにくくも、タイミング次第で高値査定が狙える“穴場月”なのです。


📊 1. 11月は「売り時と買い時」が重なる稀なタイミング

中古トラック・重機市場では、9月決算後の調整期〜12月決算準備期にあたる11月が、最も動きの多い時期です。

なぜなら——

  • 工事業者・運送業者が「年度内入れ替え」を検討する

  • 建機レンタル・リース会社が「稼働率調整」で売却を始める

  • 海外輸出業者が「年内出荷分」を確保しに動く
    この3つが同時に起こるため、市場に流通台数が増え、同時に買取価格の相場変動も激しくなるのです。

11月前半は比較的在庫が少なく、「高年式・低走行・整備済み」は高く評価されます。
逆に下旬になると、海外バイヤーの買付が集中し、人気モデル(UNIC・TADANO・いすゞ・日野・コマツなど)は一気に価格上昇

つまり、売却検討中の方にとっては「今」が最高のタイミングと言えます。💡


🧰 2. 高査定を取るための“3ステップ準備”

高く売るには、たった3つのステップを意識するだけで査定額が変わります👇

① 清掃・洗車・外観整備
外装の印象は第一印象に直結。泥汚れや油染みを落とし、ヘッドライトやキャビン内を磨くだけで“印象価格”が上がります。

② 書類整理・整備記録簿確認
特に重機は「稼働時間」と「整備履歴」で価格が決まります。
油圧ホース・オイル交換・ローラー・バケットピンなど、記録があるだけで査定士の信頼がアップ。📄

③ 早めの事前連絡・予約査定
11月後半は査定予約が集中します。
「相場が上がる前に依頼した方が得」と思われがちですが、混雑で査定が遅れると12月相場に突入。
早めの動きが結果的に高値につながります。


🔧 3. 車種別・査定強化ポイント(11月版)

分類 11月の需要傾向 査定強化ポイント
ダンプ/ユニック車 土木工事・解体現場がピーク 荷台・シリンダー・クレーン動作
ミキサー車 年末現場追い込み ドラムの回転・コントロール系統
フォークリフト/ホイールローダー 倉庫・除雪準備需要 タイヤ摩耗・稼働時間・ヒーター動作
油圧ショベル 海外輸出向けが急増 稼働時間・油漏れ・ブーム溶接跡
トレーラー/大型牽引 年末物流に伴い取引増 エア漏れ・足回り・ブレーキ系統

このように11月は、国内需要+海外バイヤーの両方が活発化する相場
買取業者としても仕入れの動きを強め、顧客に早期売却を呼びかける絶好の月です。


💬 4. 販売サイドから見る11月の市場トレンド

販売面でも11月は注目月。
年度内納車希望の企業から、「年内入替・即納モデル」の問い合わせが急増します。

  • ユニック付き4t

  • 10tダンプ

  • 2tアルミバン

  • 小旋回ショベル

これら“即稼働できる車両”が特に人気です。
また、冬期除雪や融雪設備向けに、ホイールローダーやグレーダーなども需要増。

在庫を抱えている業者は、この時期に再整備・再撮影・新価格更新を行うことで回転率が上がります。📸


✨ まとめ

11月は「売りたい人」「買いたい人」「輸出したい人」が交わる市場の交点です。
相場変動が大きい分、査定・仕入れ・販売に最も戦略が必要な月。
早めの動きがすべての結果を左右します。

“年末前のこの1ヶ月”を、確かな整備・正確な査定・素早い判断で活かすことが、
買取販売のプロフェッショナルの腕の見せ所です。💪

 


お問い合わせはこちらから!