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日別アーカイブ: 2025年9月17日

小林通商のよもやま話~第17回~

皆さんこんにちは!

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

~変遷~

 

1|黎明期:新車中心と中古市場の未成熟(1950〜70年代)

戦後復興期、日本では道路整備や建設ラッシュが進み、ダンプトラックや油圧ショベルなどの重機需要が急増しました。
しかし当時の市場は 新車中心 であり、中古トラック・重機の売買はまだ一般的ではありませんでした。

中古機械は「性能が落ちる」「信頼性に欠ける」と見なされ、企業は新品を購入するのが主流でした。


2|高度経済成長と中古需要の拡大(1980年代) 📈

高度経済成長期の建設ラッシュや物流拡大により、トラック・重機の稼働台数は急増。
やがて企業の入れ替えサイクルが短縮され、 まだ使える中古車両が市場に出回る ようになりました。

この頃から:

  • 中古トラック販売店が登場

  • リース・レンタル会社が下取り車を再販

  • 中小企業や個人事業主の間で中古需要が高まる

中古市場が徐々に「コストを抑えつつ現場を回すための現実的な選択肢」として認知され始めました。


3|バブル崩壊後と海外輸出市場の拡大(1990〜2000年代) 🌍

国内建設需要が落ち込む一方で、中古トラックや重機は 発展途上国市場 で高い需要を得ました。

  • 中古トラック・重機の輸出が本格化

  • アジア・アフリカ・中南米で「日本製中古車=高品質・長寿命」として人気

  • 国内業者が買取・輸出を事業化

この時代に 「国内で役目を終えた車両を海外で再利用」 という循環型ビジネスが根付いていきました。


4|IT化とオークション時代の到来(2000〜2010年代) 💻

インターネットの普及により、中古トラック・重機の取引は大きく変化しました。

  • 業者間オートオークションがオンライン化

  • 写真・動画による車両状態の確認が可能に

  • 個人事業主でもネットを通じて全国の車両を探せるように

  • 輸出手続きの効率化

この結果、買取販売業は 地域限定の商売から全国規模・国際規模の取引 へと拡大しました。


5|現代:多様化と持続可能性の時代(2020年代〜現在) 🌱

近年のトラック・重機買取販売業はさらに進化しています。

  • 環境対応車両の需要増:ハイブリッド・EVトラック、低燃費重機

  • サブスク型利用やレンタル市場の拡大:所有から利用へ

  • SDGs・循環型社会:リユース・リサイクルで資源を有効活用

  • AI・DX活用:車両査定や在庫管理の効率化、オンライン商談

  • グローバル市場の広がり:新興国だけでなく欧州でも「日本の中古車両」が人気

買取販売業は単なる「売買業」ではなく、資源循環・環境貢献型の産業として社会的役割を担うようになりました。


6|これからの展望 🚀

トラック重機買取販売業は、今後さらに次の方向へ進むでしょう。

  • EV・水素トラックの中古市場形成

  • AI査定による透明性の高い取引

  • 海外需要のさらなる拡大(特にアフリカ・南米)

  • 環境規制に伴う買い替え需要の加速

  • 国内外をつなぐサプライチェーン型のビジネスモデル


まとめ ✨

トラック重機買取販売業は、

  • 黎明期:新車中心の時代

  • 拡大期:中古市場の成立

  • 国際化:輸出による需要拡大

  • IT化:オークション・オンライン化

  • 現代:環境・循環型ビジネスの時代

という変遷を経て、今や世界規模で社会を支える産業へと発展しました。

これからも「日本の技術を次の現場へつなぐ」役割を果たしながら、進化を続けていくでしょう 🚚🏗️🌍✨

 

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