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小林通商のよもやま話~第9回~

皆さんこんにちは!

 

株式会社小林通商、更新担当の中西です。

 

 

トラック・重機の買取販売業の歴史:産業とともに歩んだ成長の足跡

 

 

 

今回は、建設業・運送業・農業など、幅広い産業を支える「トラック・重機の買取販売業」について、その歴史的な背景から一般的な市場での動向を基にご紹介します。

今や全国各地に中古車両を扱う専門店がありますが、この業界がどう成り立ち、どう進化してきたのかを深堀りしていきましょう。


◆ 昭和期:高度経済成長とともに動き出した買取流通市場

 

戦後復興が進んだ昭和30年代から40年代にかけて、日本全国で道路・鉄道・港湾・住宅建設といった大規模な土木工事が一気に加速しました。これにより、ダンプカーやブルドーザー、ショベルカー、クレーンといった重機需要が爆発的に増加

当時は新品購入が主流でしたが、事業の拡大や建機の短寿命化に伴い、中古車両の“下取り”や“再販”というニーズが徐々に芽生えていきました。

特に中小企業では、資金力の都合から「中古のトラック・重機を安く仕入れたい」という声が高まり、個人間売買や整備工場を通じた売買が盛んに行われていました。


◆ 昭和末期〜平成初期:専門業者の登場と「買取」という概念の確立

 

1980年代後半、日本全国でバブル景気が到来します。建設業・不動産業が活況となり、同時にトラック・重機の“回転率”も高まりました。この頃から、単なる中古販売だけでなく「買取」を専門にする業者が現れ始めました。

  • 不要となった車両の出張査定

  • 整備や再塗装を施した上での再販

  • 地方→都市部、国内→海外への転売ルートの構築

 

こうした取り組みが進み、買取販売業はひとつの産業として確立されていきました。また、オークション会場での重機販売や、整備済み保証付きの販売車両が登場するなど、品質と信頼を重視した中古市場が整ってきたのもこの頃です。


◆ 平成中期〜令和初期:インターネットの台頭とグローバル化

 

2000年代に入り、インターネットが急速に普及すると、トラックや重機の売買にも大きな変化が生まれました。各業者がホームページを開設し、全国からの買い取り依頼・販売注文を受け付ける仕組みが完成。

さらに、以下のような要素が市場を大きく変えていきました。

  • 海外輸出の拡大(アフリカ・東南アジア・中東諸国などへの中古重機供給)

  • BtoBプラットフォームの整備(業者専用オークションサイトなど)

  • 動画・VRを活用したオンライン査定・展示

 

この結果、地方の中小事業者であっても、全国・世界に向けて販売できる時代が到来しました。


◆ 中古重機市場の拡大が生んだ課題

 

一方で、急速な成長には課題も生まれました。

  • 過走行・整備不良車両の横行

  • 不透明な価格査定

  • 輸出先での環境規制との齟齬

  • 盗難車の流通リスク

 

これらの問題が表面化したことで、業界全体で「信頼と品質」をどう担保するかが問われるようになりました。

次回は、このような背景を踏まえながら、トラック・重機の買取販売で成功するために欠かせない“鉄則”について詳しくお伝えします。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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