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皆さんこんにちは!
株式会社小林通商、更新担当の中西です。
目次
今回は、建設業・運送業・農業など、幅広い産業を支える「トラック・重機の買取販売業」について、その歴史的な背景から一般的な市場での動向を基にご紹介します。
今や全国各地に中古車両を扱う専門店がありますが、この業界がどう成り立ち、どう進化してきたのかを深堀りしていきましょう。
戦後復興が進んだ昭和30年代から40年代にかけて、日本全国で道路・鉄道・港湾・住宅建設といった大規模な土木工事が一気に加速しました。これにより、ダンプカーやブルドーザー、ショベルカー、クレーンといった重機需要が爆発的に増加。
当時は新品購入が主流でしたが、事業の拡大や建機の短寿命化に伴い、中古車両の“下取り”や“再販”というニーズが徐々に芽生えていきました。
特に中小企業では、資金力の都合から「中古のトラック・重機を安く仕入れたい」という声が高まり、個人間売買や整備工場を通じた売買が盛んに行われていました。
1980年代後半、日本全国でバブル景気が到来します。建設業・不動産業が活況となり、同時にトラック・重機の“回転率”も高まりました。この頃から、単なる中古販売だけでなく「買取」を専門にする業者が現れ始めました。
不要となった車両の出張査定
整備や再塗装を施した上での再販
地方→都市部、国内→海外への転売ルートの構築
こうした取り組みが進み、買取販売業はひとつの産業として確立されていきました。また、オークション会場での重機販売や、整備済み保証付きの販売車両が登場するなど、品質と信頼を重視した中古市場が整ってきたのもこの頃です。
2000年代に入り、インターネットが急速に普及すると、トラックや重機の売買にも大きな変化が生まれました。各業者がホームページを開設し、全国からの買い取り依頼・販売注文を受け付ける仕組みが完成。
さらに、以下のような要素が市場を大きく変えていきました。
海外輸出の拡大(アフリカ・東南アジア・中東諸国などへの中古重機供給)
BtoBプラットフォームの整備(業者専用オークションサイトなど)
動画・VRを活用したオンライン査定・展示
この結果、地方の中小事業者であっても、全国・世界に向けて販売できる時代が到来しました。
一方で、急速な成長には課題も生まれました。
過走行・整備不良車両の横行
不透明な価格査定
輸出先での環境規制との齟齬
盗難車の流通リスク
これらの問題が表面化したことで、業界全体で「信頼と品質」をどう担保するかが問われるようになりました。
次回は、このような背景を踏まえながら、トラック・重機の買取販売で成功するために欠かせない“鉄則”について詳しくお伝えします。
次回もお楽しみに!