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皆さんこんにちは!
株式会社小林通商、更新担当の中西です。
~「現場が止まらない」を叶える~
トラックや重機は“買った瞬間がゴール”ではありません。導入後も燃料・保険・税・メンテ・ダウンタイムが継続的に発生し、実はここが利益を左右する最大のポイント。本記事では、現場の生産性を落とさず、総保有コスト(TCO)で最適解を出すための実務視点をまとめました。
目次
年間稼働日/時間:稼働率の基準。
荷姿・重量・距離(トラック)/掘削量・搬送量・作業条件(重機):必要出力とサイズを決める軸。
地形・路面:未舗装・傾斜・段差の有無。
搬入制約:通行幅、高さ制限、騒音・排出ガス規制、夜間規制。
運用体制:運転者のスキル、保守人員、保管場所と電源。
要件定義を最初に“文章化”すると、スペック過剰/不足や後からの改造コストを避けられます。
GVW(車両総重量)と積載量:実荷重+治具+アタッチメントを含めて余裕を持つ。
ホイールベース/ボディ長:旋回スペースと積み下ろしの効率を両立。
駆動方式(4×2/6×2/6×4 等):路面条件・勾配に合わせて。
サスペンション(板バネ/エア):積荷が壊れやすいならエアを検討。
PTO・油圧装備:ダンプ・ユニック・パワーゲート等の駆動源。
安全装備:衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、バックカメラ/ソナー。
ボディ選定:アルミ・鋼・複合/内寸/床材(木・鉄・縞板)。
燃料種別:軽油が主流だが、稼働環境により代替燃料・電動も選択肢。
クラス(トン数):作業量と運搬制限(回送車・道路事情)を両立。
アタッチメント:ブレーカ、クラッシャ、マルチグラップル、フォーク等——油圧流量・圧力の適合を確認。
作動範囲:掘削深さ、リーチ、旋回半径。
足回り:ゴム/鉄クローラ、パッド幅、下回りの摩耗率。
運転環境:キャビン(エアコン・視界)、ROPS/FOPS、騒音・振動対策。
現場適応:粉塵・塩害・寒冷地での対策(フィルタ、グリス、コールドスタート)。
新車:長期・高稼働でダウンタイム最小化を重視。最新安全装備も魅力。
中古:初期投資を抑えつつ即導入。仕入れ・再生品質が命。
リース:キャッシュを温存、税務・会計の平準化に。
レンタル:繁忙期や特殊工事の一時需要に最適。
→ 基幹機は新車 or 上質中古+保守契約、季節需要はレンタルという組み合わせが実務的。
TCO ≒ 購入費(or 月額)+保険・税+燃料+消耗品・定期整備+突発修理+ダウンタイム損失 − 売却価値
燃料:走行/稼働データからリッター当たりの実力値で算出。
消耗品:タイヤ、油脂類、フィルタ、ブレーキ、クローラ・ローラ等。
突発修理:年あたりの発生確率×平均修理費で見積もる。
ダウンタイム:1日止まると失う粗利を算定(代替機の手配時間も加味)。
残価:中古相場・輸出相場を参考に保守的に置く。
ポイント:価格だけでなく、**“止めないための総額”**で比較。結果的に安くつくことが多いです。
定期点検の前倒し:シーズンピーク前に消耗品を交換。
純正+優良社外の使い分け:重要保安部品は純正、消耗は優良社外でコスト最適化。
油脂管理:作動油・エンジン油の**分析(摩耗粉・水分)**を年1回。
予備機・代替機の手配:近隣レンタル会社と事前スキームを組む。
遠隔監視(テレマティクス):位置・燃費・稼働・アラートで予知保全。
割賦/オートローン:所有を持って経費化。
ファイナンスリース:毎月の資金繰りを平準化、保守込みのパッケージも。
残価設定:将来売却を前提に月額を抑える選択肢。
保守契約の付帯:法定点検+消耗品交換を月額化し、予算の見通しを良くする。
仕様書(GVW/アタッチ/油圧/電装)と見積の一致
付帯書類:点検記録、取説、整備履歴、保証内容
消耗度:タイヤ/クローラ厚、ブレーキ、ローラ、チェーン
漏れ・滲み:エンジン・ミッション・油圧
電装:灯火、バックカメラ、各センサー
テレマティクス・ドライブレコーダー設定
納車時レクチャー:安全操作、日常点検、緊急時手順
予備品:フィルタ、油脂、ピン・ブッシュ、グリス
“現場が止まらない”ことが最優先。要件定義→適正スペック→TCO比較→保守設計の順で意思決定すれば、導入後の利益が安定します。